小技

小技

2021年12月30日

因みに50周年を迎えるお菓子の「小枝」はほんの少し工夫をこらしたコラボ商品を「小枝」からロゴを「小技」変えて21年5月に発売しました。

今回は「小技」についてお話しします。

小生はどうしてもドライブやスマッシュ等、大技のフォームを気にしがちです。小手先の「小技」も知らないと上手くなる機会を逃し損をしている様な気がします。

「ダメだよ、手打ちになってるよ。肩、肩甲骨も使わなきゃ。」「もっとしっかりテイクバックを取って振り切りなさい。」なんて必死に体全体を使う卓球を教えるコーチは多いと思います。

「そんなに体を使わないで、手首だけで打ちましょう!」「力一杯打っちゃダメ。蝶々が止まる様な球を打ちなさい!」「余り動かない。汗をかかないように!」と指導するコーチはいません。

でも杉本コーチは日頃から自他共に「省エネ卓球」と認めています。無駄な力を使わずに、球の威力を利用して強い球を打っています。コーチは私と練習しても汗ひとつかかずに涼しい顔をしています。私はコーチ相手に5分も練習すると息も絶え絶え、持参のポットの麦茶に縋ります。必死に動いて、沢山汗をかけば、上手くなるというものでもなく、細かな技も取り入れながら練習すると上達の近道になると思います。きっと。

「小技」は小心者の小生に合っています。「小技」だけで試合に勝てたら強打して勝つよりも嬉しいかもしれません。また「小技」のメリットは相手のコースを突いたり、相手のタイミングを外したりもできます。

後に下がった相手にスマッシュを連打し、ロビングで返されるうちに疲れてミスしてしまう。私の良くあるパターンです。

相手のロビングをストップで止める方が体力も使わず得点できる可能性が高くなります。しかし対下、対上回転のストップはシニアのサークルでは練習しづらいので練習不足になりがちです。失敗を恐れ、ついスマッシュで押し切ろうとします。

いかにも強そうな相手にストップしたら、相手はネット際の球に追い付けずフットワークが苦手な選手だったなんて弱点を発見することもあります。特にデブと老人は動けません。対戦相手がデブだったらストップも有効な手立てでしょう。たまに芋洗坂部長や渡辺直美の様な切れのいいデブもいますが…。

最近参加したサークルの会員の中にシニアのカットマンもどきの方がいらっしゃいます。対戦して相手の高く上がったカットの球をストップしようとするとこちらの技術も未熟なため球が浮いてしまい、それをスマッシュされてしまいます。😩

「杉本コーチ、カットボールのストップが高くなり上手く行きません。どうかこのオヤジにコツを伝授して頂けませんか?」

杉本コーチが優しい声を奏でます。

「では、三球目のドライブをカットしますからそれをストップしてみて下さい。」とご指示通りに打つとやはり高く上がってしまいます。それどころかオーバーミスしてしまいました。

「今のストップは長く球を捉え、押しています。だから球が高くなりオーバーしてしまいます。もっと短いタッチでツッツイてみて下さい。それから打球点は低い位置で捉えます。そしてツッツイた後、直ぐに元の位置にラケットを戻してください。」

5分程、練習するとなんと理想的なストップができる様になり、杉本コーチも球に追い付けません。目からウロコ状態です。感謝感激雨あられ。😂

調子に乗って今一度。

「前回、ナックルサーブを強打する方法を教えて頂きましたが、今ひとつ球に威力が出ません。何かコツはありませんか?」スポーツと催眠 2

「多分、前に押す力が足りていないのだと思います。台上でテイクバックを取って打ってみて下さい。」

何度か試して打っていると杉本コーチがさらにアドバイス。

「テイクバックは肩を使って平行に振るのではなく【図1】、手首だけを使い、団扇を扇ぐ様に振って見て下さい。【図2】」

5分程、多球練習するとなんと理想的なフリックが続きます。目からウロコ第2弾!😂

おかげで次の日の練習試合でそのカットマンもどきの方に始めて勝つことができました。一度ストップが決まるとストップを恐れて相手は余り後に下がらなくなりました。一球のストップが流れを変えることもあると痛感致しました😤。

丹阿弥清次

1955年生まれ。広告デザイン会社退社後、デザイン会社を起業して三十数年。卓球歴は大学以来40年の空白状態。還暦前に再挑戦。しかし奮闘努力の甲斐もなく今日も涙のボールが落ちる。

※批判的なコメントはご容赦願います。