ザ・コツシンケースリー

ザ・コツシンケースリー

2022年11月14日

2か月前、蔓延る雑草が気になって久しぶりに庭の草むしりを致しました。ブルーシートを敷いて腰を下ろし、草を丁寧に摘まみます。座った位置の周りの雑草を取り終わると、シートをずらしてまたその周りをむしります。そんな姿勢で1時間ほど作業します。途中で切り上げることができず、つい終わるまで草むしりを続けてしまいます。

やっと狭い庭が綺麗になり、ほっとして立ち上がると腰に軽い痛みがありましたが、その日の午後、気にも留めず卓球の練習を致しました。
練習試合で、相手がコーナーを突いて来て、その球を追いかけると転倒しそうになりました。そこをぐっと堪えて踏ん張り、立ち直ることができましたが、腰と足首を捻ってしまった様で妙な痛みを感じました。

翌日、目が覚め起き上がると下半身に鈍い痛みを感じます。薬箱の中から常備している湿布薬「ケトプロフェンテープ」を腰と足首に貼っておきました。

仕事柄、座りっぱなしの作業のため、腰とお尻のてっぺん辺りにさらに強い痛みを感じます。あれこれ体勢を変え、痛みを和らげようと努力しますが、もしかしたら最近買い替えたこの椅子が固いのではないかと思い、椅子用クッションをamazonで検索。「座り心地極上」「無重力」の文字に目が留まり、4000円以上するクッションを購入致しました。

「無重力」とは無重力空間で生活して、自分の体重を感じることなく、腰痛が緩和されるのでしょうか?
3、4日してクッションが届き、早速椅子の上に置き、試用するも、重力は感じるし、腰の痛みも引かず、期待外れでした。😩

さらに数日後、作業時間以外はソファーかベッドで横になり、絶対安静の日々。入浴時に多少痛みは治まるものの、日毎に痛みと痺れは増すばかり。😣

意を決してリハビリ、マッサージを行う接骨院の門をたたきました。…自動ドアでしたが。😅

お若い男性の整体師が45分程施術をします。マッサージ直後は痛みがすっと消えた気がしますが、数時間立つとまた痛みと痺れがぶり返して来ます。

それでも毎回施術料を3000円程払って約1か月、週に2回、通院しましたが、改善されません。😞

レントゲンを撮って原因を突き止め、治療してもらおうと車で15分くらいの所にある整形外科に伺いました。…最初からそうすれば良かった。😞

簡単な問診とレントゲンの結果、医師から宣告。
「あー、ヨウブセキチュウカンキョウサクショウですね。」
「は?」
「ザコツシンケイツウです。」
それなら聞いたことがあります。

さらに医師の説明は「首から腰までの背中に脊柱管という管があり、その中に神経の束があります。レントゲンで見ると腰の辺りの脊柱管が狭くなっていて、脊柱と神経が圧迫され痛みが出るんです。」

なるほどこれが世に聞く「坐骨神経痛」か?
「腰部脊柱管狭窄症」とは病名で「坐骨神経痛」とは症状のことだと後でパソコンで知りました。

症状はまだ軽いらしく、薬で痛みと痺れを抑えられるようです。悪化した場合、ブロック注射、さらに酷くなれば手術をするそうです。
「原因は何ですか?」と聞くと
「歳ですね。」と医者の一言。
出た~!「トシ!」
これまで整形外科、眼科、歯科、泌尿器科、いろいろな病院で40代から言われてきた医者の常套句「トシですね。」
他に言えることはないのですか?もう死ぬまで言われ続けるのでしょう。歳ですね…歳ですね…歳ですね…

Illustration showing spinal canal stenosis lumbar vertebra with intervertebral disc and herniated nucleus pulposus

ビタミンB12の一種、メコバラミン錠500、プロストアルファデクス5を処方されました。この薬は傷ついた末梢神経を修復して痛みを和らげてくれるそうです。朝昼夕の3回、食後に服用します。

最初の服用が夕食後でした。
あら不思議!痛みが治まっています。

それから2週間後、違和感はありましたが痛みは殆どなく、2か月ぶりに卓球サークルに参加致しました。

久しぶりに会う会員の方から「どこか悪かったの?」「コロナで入院してたの?」と聞かれ、
「腰痛が酷くて動けなかったの。」と答えると
サークルの会長さんが「僕も腰が悪くて医者からキョウシンショウとか言われたよ。」
「いや、それはキョウシンショウじゃなくてキョウサクショウじゃありませんか?」
「そうそう、それ。そう言われた。」
「それは腰部脊椎管狭窄症という病気です。薬は飲んでいますか?」
「いえ、それが薬は全然効かなくって…」
「んー、それは問題ですね。ブロック注射は試されました?」
もう医師免許のないニセ医者状態。
「それで原因は何なの?」と会長さん。
「歳ですね。」

そんな会話の最中、もう一人のシニアのオヤジが「俺も坐骨神経痛なんだよね。医者から手術しないと治らないって言われてるんだけど、手術は恐くてねえ。」
背骨をのみと金槌で削られると思い込んでいる様でした。次回、整形外科の通院日に手術の仕方を医者に尋ねてみようと思います。のみと金槌だったりして。

これで鎖骨神経痛が3人。バンド名「ザ・コツケースリー」…ダメ?☺️

と言う事で私はまた一つ持病が増えてしまった訳です。これが老いというものなのでしょう。酒量を少し減らしましょうと言う糖尿外来の医者の忠告を無視して、ウィスキーをちびりちびりと舐めています。

丹阿弥清次

1955年生まれ。広告デザイン会社退社後、デザイン会社を起業して三十数年。卓球歴は大学以来40年の空白状態。還暦前に再挑戦。しかし奮闘努力の甲斐もなく今日も涙のボールが落ちる。

※批判的なコメントはご容赦願います。