年頭所感(付録つき)

年頭所感(付録つき)

2021年1月3日

明けましておめでとうございます。

昨年末の病院検査では血糖値90、ヘモグロビンA1c5.4と正常値に戻り、担当医も驚いておりました。「いいんだけどね。いいんだけど、これだと低血糖が怖いんだよね。低血糖になってない?」と今度は高血糖から低血糖でひとくさり。卓球を週4日、マンツーマンの練習、マスク着用で練習して、カロリー摂取量も3分の2程度減らした成果です。非常に体調良く過ごせています。病いは気からと申しますが、病いなければ気も晴れます。とは言え糖尿病の基礎疾患と脳梗塞の既往歴のある身ですから今年も健康を維持するためにストイックな生活を心がけようと思います。でもちょっと調子がいいと気が緩み、酒が進んでしまいます。

昨年はただ卓球をしていた思い出しかなく、旧知の友とも卓球仲間とも酒席を交えることのない寂しい1年でした。

今年は幼少の頃、良く遊んだ従兄弟と45年振りに会う約束をしています。また多くの友人と会い、卓球もより一層励み、久しぶりに市民大会にでも参加しようと思います。

そして日本に、全世界に平穏な生活が訪れることを切に願う所存です。

子供の頃、お正月と言えば少年月刊紙の発売日を楽しみにしていました。お正月号の付録の多いこと。歓喜感涙した思い出があります。お正月に因んだ2大(?)付録です。

付録1-秘訣

秘訣とは、人には知られていない最も効果的な方法でとっておきの手段です。人それぞれの独自の考え方で、他人に伝授してもその技術が適しているのかどうか分かりません。技術本や動画では余り紹介されず、一般常識とは真逆の技術だったりします。

先日、上級者の方に「なぜそんなに鋭い球が打てるんですか?」と質問したところ、「肘から先の腕を折り畳む様に早くスイングすることです。肩も他のどこも使いません。でもテイクバックの時、体は少し回転させます。」

現代は高速卓球だから上腕や肩や肩甲骨を使うと間に合わないので前腕だけでスイングするというのです。ご本人は全く他の部位は使っていないと言う意識の様ですが、遠目で観察したところ、手首も使い、前腕がしなっている様に見えます。上腕も肩も少し稼動しているようです。私も試しに前腕を折り畳む様に意識してフォア打ちをしてみました。確かにスピードが上がったような気がします。前腕の動きを軽視していました。しかしその上級者の様な球のスピードにはなりません。何か他に本人も自覚していない秘訣があるのかもしれません。

エキセントリックな技術であっても合理的理論的であれば強みになり、個性に繋がると思います。(高校の卓球部に人にはマネのできない独特なフォームでとても強い磯谷さんと言う先輩がいらっしゃいました。)

付録−2 38mmの真実

左:38mm 右:40mm

昨年の暮れ、隣町の卓球サークルの練習後の後片付けの時にどこからか38mmの球が紛れ込んできました。ちょっと早いお年玉(球)?

後日、その球をお借りして、近隣の卓球場で上級者の方(45歳)に38mmの球をお見せたら、この球のスピードは速かったと懐かしんでおりました。本当に38mmの球のスピードは速かったのでしょうか?ずっと疑問でした。😑

「2000年の頃、国際卓球連盟は球を2mm大きくすれば、球のスピードは遅くなり、ラリーも続いてゲームの見応えが増すのではないかと考えました。38mmの球の重さは2.5g。重さを変えず2.5gのまま40mmの球を試作しましたが、球の厚さは当然薄くなり、ペコペコと柔らか過ぎて使い物になりませんでした。そこで2.77gに質量を増し、試打した結果、打球感は変わりませんでしたが、球速も変わらず遅くなりませんでした。」と言う説があります。〈参考文献〉日本機械学会誌2002年11月号特集「卓球ボール径変更(38ミリから40ミリ)裏話」大阪大学大学院工学研究科機械物理工学専攻 辻 裕氏

つまり、昔も今も球のスピードは変わらないらしいのです。しかし卓球界の著名人達も口を揃えて球のスピードは遅くなったと評しています。

そこで絶好の機会なのでこの球を使って、近隣の卓球場のコーチと試打致しました。暫くフォアハンドのラリーを38mmと40mmの球で試し打ちをして、次にコーチがドライブを打ちたいというので打って頂いたところ、大してスピードは変わらないというのがお互いの感想でした。

私の高校時代は一番評価の高かったラバーは「スレイバー」でした。「テナジー」「ディグニクス」などのモンスターラバーなんてありません。近年、ラケットもラバーも比べ様のない程進化して、スピードも回転も圧倒的に上回っていると思います。球が小さかったのでスピードが速かったに違いないと思違いしているだけなのかもしれません。真偽の程は定かではありませんが…。(※正確な数値を測る機器もありません。球は38mmのセルロイド球と40mmのプラスチック球です。)どなたかもっと科学的に検証して頂いて、スピードは変わらないと実証されれば「昔の38mmのボールは速かったねえ。ドライブなんか速過ぎて見えなかったよ。」なんて懐かしんでいるオヤジがいなくなることでしょう。😁

丹阿弥清次

1955年生まれ。広告デザイン会社退社後、デザイン会社を起業して三十数年。卓球歴は大学以来40年の空白状態。還暦前に再挑戦。しかし奮闘努力の甲斐もなく今日も涙のボールが落ちる。

※批判的なコメントはご容赦願います。