1970年当時、私が高校生の頃、サービスと言えば下回転が主流で、勿論ナックルも横上、横下もありましたが、非常に回転の分かりやすいサービスでした。
フェイクモーション(当時はこんな言葉はありませんでした)も多少ありましたが、まだシンプルな騙しの技でした。今の若いもんのサービス、あれは手品です。巻き込みサーブとかジャイロサーブとかYGサーブとか手先が器用でないとオヤジには無理です。😡
若いもんと練習する機会が多いのでグチグチと文句を言っても始まりません。こちらのサーブから始めると三球目、五球目と続いてラリー展開になるのですが、相手がサーブをするとほとんどレシーブミスの連続で練習になりません。若いもんと試合などしようものならほとんどの確率で負け試合death。
「サーブの回転が分からないときの対処法」なんて言うタイトルの動画がネットに沢山アップロードされています。一流選手達は何気に引き付けて頂点後でツッツキレシーブし、五球目を強打しています。なぜレシーブできているのか肝心なことを説明していません。また別の動画では下も上もそーっとラケットに当てるのではなく、相手の回転に負けないで上書きする様にガツンとツッツキ返すと言います。この方法で実践しますが上も下も同様にツッツキで返すと、下回転はレシーブできますが、やはり上回転はオーバーミスしてしまいます。
「杉本コーチ、お願いです。どうしたら回転が分かる様になるのですか?教えてください!」オヤジは言いました。「これオヤジよ!お前の心が濁っているから回転が分からないのです」とは仰られませんでした。😁
なんとご説明されたか?
「全く回転が分からなければレシーブはできないと思います。ある程度、下回転か上回転ぐらい分からなければレシーブすることは難しいと思います。トップ選手が同じ様なフォームのツッツキで返球している様にみえますが、見極めができているので低い弾道でレシーブできているのだと思います。」と仰られました。
ではどうやって回転を見極めるのか?
今回、台上の場合のレシーブ方法を紹介したと思います。
下図を参照願います。
●自分のコートでバウンドした後、頂点前また頂点で手を出さず、球が台上ギリギリまで落ちたところで打球します。これはネットの動画でも同じことを選手達が話していましたが、理由は説明していませんでした。(ここが肝心なところなのに…。勉強をしっかりしていないから中途半端な説明になるんだ!プンプン!)頂点前、頂点で打球すると球の球質が見極めることができません。つまり台上ギリギリで打球する理由は球質を見極める時間を作るためです。サーブの2バウンド目から、球が台上に落ちる直前までしっかり球質を観察します。
●「伸びてくる球」なら上回転、「ブレーキがかかっている様な球」なら下回転。短い時間に短い距離で瞬間的に判断しなければなりません。
●下回転と判断したらそのままツッツキ返します。上回転と判断したらラケットの面を垂直にして上から叩く様にまた押さえ込む様にツッツキをします。
●横回転が混ざった上回転でも下回転でも回転が見極めることができたらレシーブできる確率は高くなります。
●相手のラケットの動きを良く見て回転を判断することも大事ですが、相手は回転が分からない様に手品師の様に誤摩化すのですから、相手のラケットを見ていると逆に回転が分からなくなってしまいます。だからラケットの動きより球の軌道をしっかり見て回転を判断した方が確かです。
「レシーブ練習は地味な練習ですが、コツコツと日々頑張って球質を見極めることができる様に努力してください」とのことです。了解しました。