廻り込みの今昔

廻り込みの今昔

2020年6月27日

フットワークは自分に合った動き方をする事が大事だと思います。色々なコーチが右足が先だ、左足が先だ、同時同足だ、体重移動をしろ、するなと考え方も指導法もまちまちです。私も右足から?左足から?同時?かなり悩みました。今でも悩んでます。杉本コーチ曰く、「余り考えすぎない方がいいですよ。」(なななんと!!そんないい加減な)その場その場で臨機応変に対応する柔軟性が必要なんでしょう。それから体が自然に動くほどの練習量が必要なんでしょう。

それでも今回は、杉本コーチの指導のおかげで上達した廻り込み、飛びつきをお話ししたいと思います。あくまでも一例ですのでご了承ください。

高校時代、フットワークの練習というと左右に移動し、体重移動しながら一球ずつ打つラリー練習だけでした。廻り込み、飛びつきの練習を特別に練習したという記憶はありませんでしたが、実戦になるとオールフォアで打つ時代でしたから、どうしても廻り込み、飛びつきは必要でした。

下図は昔の廻り込み、飛びつき方法です。

【A】①の位置からバック側のサイドライン②に廻り込んでフォアハンドを振ります。この廻り込み方をすると台の左の角が邪魔になって、③の斜め後方に下がってしまい打球点が遅れ、さらに大きく動かないといけません。しかしこの球で決める、もう戻らないと判断し強打する場合、【A】②の位置に廻り込み踏み込んで強打しても構いません。

以下、杉本コーチの指導法です。

台の左側に廻り込むのではなく【C】②の様に台のエンドラインに沿って平行に移動します。②の位置で打つ時は、右足でタメて右足に重心を掛けます。体幹が崩れない様に体の軸を意識します。これで体重移動もせず、上半身もブレることなく、【D】③の位置にスムースに戻れます。③の位置から④に飛びつきます。こうすると斜め後方に下がることなく、④の様に前に出て頂点前で打てば、相手に時間的余裕を与えず素早い攻撃ができます。さらに③の位置まで一旦戻ることより遠く離れたフオア側の球にも追い付くことができます。

杉本コーチは常々「私は省エネ卓球なんです。」と言われます。この指導で私は無駄な足運びをせずに効率良く移動することができました。中高年の皆さんに適した指導法にも思えます。しかし最近、練習不足のせいで廻り込み飛びつきの練習は1、2分もすると息が切れます。指導者により、色々な指導法があります。もっと楽な動き方もあるかもしれません。飛びつきはまた後日、お話ししたいと思います。

ミズノ・ウェーブメタルBOAも優れていますが、私はアシックス・ATTACK BLADELYTE 4のデザインの方が好きです。但し足幅が狭い様なのでワンサイズ上の物をお薦めします。

丹阿弥清次

1955年生まれ。広告デザイン会社退社後、デザイン会社を起業して三十数年。卓球歴は大学以来40年の空白状態。還暦前に再挑戦。しかし奮闘努力の甲斐もなく今日も涙のボールが落ちる。

※批判的なコメントはご容赦願います。