床と体重

床と体重

2020年6月24日
技術

サービス時に足を踏み鳴らすのは、ルール違反(スタンピングの禁止)だった時期もありますが、現在の日本卓球ルールではスタンピングは違反ではありません。ただし大きすぎる音を立て、台が動いてしまった場合は反則。また対戦相手を威嚇するようであれば「バッドマナー」と審判から注意されるかもしれませんが、「バッドマナー」と判断できるのもあくまで審判のみ。現に中国の多くのトップ選手(馬龍、張継科)はサービス時、また強打する時は床を踏みつけ音を立てているのが現状です。

私は隣町のロートル卓球クラブにも所属しております。75歳位のご婦人が、ダブルスの練習試合の最中、会員全員に向かって「サーブを出す時は足で音を立てたらバッドマナーになるんだよ」とお怒りのご様子でした。余程耳障りだったのでしょう。私は彼女の側で「最近はそうではないらしいですよ」と小声で宥めました。スタンピングがルール違反でなくなって随分時間が経っていますが、その方はバッドマナーだという認識だけは残ってしまったのでしょう。

まだラバーの色が両面同一色の時代に、裏ソフトか粒高かラバーに当たる音で判断していました。そしてどちらのラバーでサービスしたかを隠すために、足音を立てていました。1983年にスタンピングはルール改正で禁止になりましたが、数年後にまた改正されて禁止事項ではなくなりました。多分ラバーの色が赤・黒になり識別できる様になったからでしょうか。

実は私もサーブの時はかなり大きな音を立ててスタンピングをしてしまいます。音を立てて、相手を攪乱させよう、誤摩化そうとかそんな意図はありません。サーブを出す時は、体重を左足で踏みつけながら下回転サーブを出すと回転が良く掛かるからです。

20代の頃、香港映画『少林寺』を見ました。本編中に少林寺の床が鍛錬によりへこんでしまったという有名なエピソードがあります。足を踏みつけると、拳に伝わるエネルギーが加速するという中国武術の教えです。卓球のスタンピングもラケットにエネルギーが伝わっているのかもしれません。中国の武術、気功、整体等は理論的に説明できない神秘的な部分があります。

またシェークハンズクラブの平岡義博氏も強打する際、体重移動するのではなく、足を踏みつけて打つと威力が増すと解説されています。足を踏みつける様にして打つと上半身の力が抜けて、力強い球が打てるとのことです。しかし平岡氏は理論的には説明されていません。

テニスの理論書「理系なテニス」では「重力に逆らって立っているのは不安定きわまりない。そこで安定させるために地面に沈み込む様にすると安定感が増す。股関節を畳む様にして沈みこめばそれだけでビュンと回転が起こるんです。何も力を入れていないのに。これが「脱力」という、達人の動きになります。」と記載されています。少し分かった様な気がします。

テニスの錦織選手の「エアK」は一つは高い打点の球を打つため、もうひとつは回転エネルギーが大き過ぎてジャンプしてしまうため宙に浮いて打球する様です。基本的にテニスも沈み込んだ方がいいとのことです。

杉本コーチは、私が左足を上げながらドライブを打っていると「両足を地面に付けてしっかり踏ん張って打った方が体にブレがなく球に威力が出ます。」また「対上回転は沈み込む様にして打った方が球を抑えることができます。」「ループドライブを打つ際は、多少伸び上がりますが、体が伸び上がって打つとエネルギーが逃げるので、両足に体重をしっかりのせて打った方がいいです。」と色々アドバイスを頂きました。ようやく納得。左足が浮く癖を無くそうと思いました。これらはあくまで杉本コーチの指導法です。現に左足を浮かせて打つ打法を推奨するコーチもいます。

※足腰に自信のない方はご注意ください。

最近、購入したバッグ。シューズ収納もペットボトル収納もサイドポケットもついて便利です。

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丹阿弥清次

1955年生まれ。広告デザイン会社退社後、デザイン会社を起業して三十数年。卓球歴は大学以来40年の空白状態。還暦前に再挑戦。しかし奮闘努力の甲斐もなく今日も涙のボールが落ちる。

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