学生時代は学校の部活ばかりだったので、年配の方や子供達と打ち合うことはありませんでしたが、街の卓球教室に通っていると、中高生が相手になることが多く、一番のジレンマは彼らの出すサーブです。私の若い頃は非常に素直なサーブを出す人が多く(ぶっつけサーブを出す方もいましたが)、レシーブミスも少なかった様な気がします。ところが近年、中高生達が頻繁に使うYGサーブってなにあれ?YGとはヤングジェネレーションサーブの略で、もっと略してヤンジェネ(ヤンキー用語みたい)。ヨーロッパの若い世代の選手が使い始めたのが由来のようです。
このYGサーブ、下回転?横回転?上回転?相手のラケットを凝視しても全く分かりません。YGだけでなく巻き込みサーブも。最近のサーブはラケットを体に隠してインパクトは相手が見える位置で打ち、フェイクモーションを加える。サーブというより手品を見ている気がしてオヤジは納得が行きません。中高生と試合するとサーブで勝敗が決することが多く、とてもストレスです。
近藤欽司氏著作の「魅せられて、卓球」の記述では、女子選手が相手のサーブが分からず悩んでいる時、近藤監督はヤマを張れとアドバイスしたとエピ ソードがありました(確か?)。上級者でもサーブが分からないことがある様ですね。特に近眼、老眼、乱視、弱視、判断力の低下、反射神経の衰退、糖尿病 (関係ない?)、様々な疾患を抱える私(私に限らず中高年の方)にはかなり回転を見極めるのは難しい。
サーブを見極める力は沢山のサーブを受けることだと色々なコーチからアドバイスを受けました。やはり多くの練習量は必要ということですね。
何とか若者のYGサーブに対抗してOGサーブ(オールドジェネレーションサーブ、オジンサーブ)を開発しようと試みますが、中々編み出せない。16cmトスを上げずに「オージーサ〜ブ!」と大声を出し威嚇する。フォルトー!
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ニュートラル(戻りの位置)はどこか?
上図【A】が三角打法です。①テイクバック、②が振り終わり、③がニュートラル(戻り)で三角形の様に振ります。①と②の間で球を捉え、下から上に ラケットを振ります。③まで毎回球を打つ度に戻っていたのでは時間的ロスが多過ぎます。現代卓球では上図【B-1】、【B-2】②の顔の前の位置をニュー トラルと考えます。相手の体、ラケットをよく見て、球の来る方向を判断して①の高い位置でテイクバックを取り頂点前で球を捉えます。ラケットは上から下に 抑え気味にして水平に振ります。こうすると短い移動距離で早いピッチに対応できます。
この打法を応用すると、まず下から上にスイングするスピードドライブやループドライブで三球目を打ち、次の五球目は【B-1】と【B-2】の①の位 置から②に移動して水平に打ちます。この打法は一例であり、前陣速攻型には向いている打法だと思います。中国の劉詩文がこの様なスイングをしていますね。
杉本コーチからラケットは低くならない様に、上体は高くならない様にアドバイスを受け、この打法を体得できる様に努力していますが、練習がコロナのせいで思う様にできずストレスを感じております。