夏のお散歩コーデ

夏のお散歩コーデ

ノーマスクの中高生に怯え、ノーエアコンの室温に怯え、近隣の卓球場に通わなくなりました。「マスクをして頂けませんか?」とお願いしても次にお見掛けした時にはマスクなしでお喋りしながら卓球してるし。「クーラー入れてもらえませんか?」とお願いしても「入れるか入れないかは、コーチの私が判断します。」なんて怒ってるし。若い頃、鈴鹿の8耐ロードレース以来、2度目の熱中症に掛かりました。今は回復しましたが、コロナかと思い、少々ビビりました。

只今、車で30分程の市民センターのサークルと月2回の杉本コーチのレッスンに参加しているのみです。

この市民センターの入口には自動体温測定器と自動アルコール消毒機が備えられノーマスクの入館はお断りになっています。

サークルの参加者達も前後期高齢者ばかりで2回接種された方が多く、若者達の様に大声も出しません。

私も今週末、2度目の接種です。少しは安心できるのでしょうが、当分マスクの生活は続くと覚悟しております。

運動量が少なくなり、自宅近くの土手を毎夕散歩しています。(トップ画像)夕方になると土手沿いの川(農業用水路)が熱気を冷やしてくれるのか熱さを和らげてくれます。土手の両脇には、30年程前から町内の方が植え始めた桜の木がアーケードの様に延々と立ち並び、風そよぐ土手の小川の夕暮れは私の心を癒してくれます。

事務所を構えていた築地はちょいと足を伸ばせば銀座に10分程で着きます。お盆近くの夕暮れ時になると浴衣姿のお姉さん達が銀座の町を忙しなく歩いています。

並木通りを歩いていると「あら、うちのお店に来たの?」と少し離れたビルの1階から2人のホステスさんが声を掛けて来ます。

「いや、今日は別の店。」

「2軒目はうちに来てよー!」「待ってるわよー!」と催促。

銀座界隈で20年以上飲み歩いて、夜の街のお姉さん方にも顔が売れて来たなとほくそ笑んでおりました。

あのネオン煌めく並木通り、そしてこの土手の並木道。老いが進むと自然を愛でる様になるのでしょうか?否、できることなら私は銀座で返り咲きたい。永遠の煩悩です。

しかし今ではコロナのおかげで銀座も大変でしょう。それでも営業しているお店が多いと聞きます。そりゃ高い家賃払わなきゃならないから、開店したい気持ちは分かります。ホステスさん達もご飯食べなきゃ死んじゃうし。頑張れ、銀座!

夕方4時に作業を終え、家飲みで時間を掛けてウィスキーの水割りを3杯程頂きます。それから西日が眩しいのでサングラスを掛け、黒のTシャツと黒のジーパンの出で立ちで散歩致します。不審者に思われるのではないか、散歩に見えないのではないかと多少危惧致します。普段着は黒ばかりで、生憎、明るくポップな衣装を持ち合わせておりません。

この辺りでは土色のシャツ、鈍色のズボン着用のオヤジ、小豆色のシャツ、草色のスカート着用のオバンが沢山棲息しております。どこであのような洋服を購入できるのやら、疑問です。アースカラーのコーディネイトを遠目で見ると木々や葉っぱや地面に溶け込んでいます。車でそのような方達を通り過ぎると「あ、人だ!」と一瞬吃驚することがあります。踞って草取りなんかしていると、全く人間だと識別できません。迷彩服を着た兵士か隠れ身の術を使う忍者の様です。

そんな地味な装いのオヤジが走っているとジョギングをしているのか、畑に向かって慌てて走っているのか分かりません。スポーツウェアを着て、耳にイヤホンでも付けて頂ければ判別できるのですが…。

で、卓球ウェアを着てジョギングでもすれば、私も不審者に思われないのでしょうが、走るのは面白くないし疲れるから嫌なのです。たまに気が向いたら卓球のフットワークのために反復横跳びをするくらいです。

サイクリングの格好をするには自転車を買わなければいけないし。それに自転車で土手は走りにくいし。カミさんと散歩?散歩に見えますが…これはまあ却下!犬を飼う?犬は高いし。保護犬は飼い主が年寄りだと無理だし。透明な犬が繋がれている様に見えるリードを買う?これ?

アメリカで販売されている『Invisible Dog Leash Toy』(Invisible Dog:透明な犬)という商品。
  • 昔の空き巣は唐草模様の風呂敷と手拭いを頬かむりして熊五郎のような黒い髭を蓄えているイメージが強いのですが、現在の都会に出没する空き巣はスーツ姿で訪問販売の振りをしたり、セレブな格好をして住人に成り済ましたりする様です。「お出掛けは一声かけて、鍵かけて。」

丹阿弥清次

1955年生まれ。広告デザイン会社退社後、デザイン会社を起業して三十数年。卓球歴は大学以来40年の空白状態。還暦前に再挑戦。しかし奮闘努力の甲斐もなく今日も涙のボールが落ちる。

※批判的なコメントはご容赦願います。