卓球ロボット買う

卓球ロボット買う

2021年7月12日

高温多湿の卓球場で練習して熱中症にかかり、3週間経ってようやく回復致しました。しかしコロナ禍の影響でどこのサークル活動も自粛しており、最近では週1のウィークエンドプレイヤーになり練習不足を感じております。

わたくし、物欲が旺盛な俗物だと認識しております。20年程前、高額な映像、音響機器を揃え、大音量とウーハーのせいで家全体が振動して家族から迷惑がられた記憶があります。

そして最近、予てより密かに考えていた「卓球ロボット購入計画」を実行致しました。卓球台の上に置く小さな玩具ではありません。高性能卓球ロボットです。元々、私は「卓球ロボット」を使用した練習方法は否定的でした。相手は人間で機械とは違い、生きた球でなくては練習にならないという理由です。しかし練習する機会が少なくなった今、少しでも球を打ちたいと言う欲求から購入致しました。

私の書斎が狭いため卓球台はハーフサイズ、卓球ロボットは「ヤサカY-M-03」。それぞれ4個のローラーが付いた2筒から違う回転の球種が発射されます。例えば下回転1球目の後、上回転の球が2球飛び出す様にもプログラムできます。上回転、下回転、ナックル、スピード、ピッチ、ランダム機能も付いて実戦的な卓球ロボットです。コントローラーのスピード設定を高くすると早過ぎて打てません。理論上ですがミスがなく収集ネットに全ての球が収まれば、永遠にロボットは球を発射し続けます。性能に問題はありませんが、取扱説明書が分かりにくく設置に手間取ってしまいました。なんだか怪しいメール文を読んでいる感じです。どうやらメイド イン チャイナでヤサカが輸入販売元になっている様です。

右のヘッドから下回転、左のヘッドから上回転が発射されています。

近所の卓球場にある使い古された卓上マシンは球威がなく、ネット際に設置しなければ球が届きません。練習者とマシンの距離が短かくなるのでピッチだけは早くなります。50代の女性が練習しているのを横目で見ていると発射口から球が出る前にテイクバックを取っています。実戦では相手のラケットに球が当たってから球筋を判断するのに、相手のインパクト前にテイクバックを取っていることになります。いくら卓球が予測のスポーツと言ってもこれではタイミングを取る練習にはなりません。暫くマシンで練習後、私とラリー練習をしましたが、対人間(対呆け老人)とはタイミングが合わず、その方はミスを繰り返しています😓。マシンの練習は無駄とは言いませんが、コーチの方はマシン用の指導法を考えるべきです。「マシンで勝手に打ってろ」と生徒を放っておくのではなく、生徒の傍で指導するべきです。卓上マシンの球は相手が常に台上プレイをしている球の様なものです。余裕があれば卓上ではなく卓球台の外に設置する卓球ロボットを購入すべきです。ボロい卓球マシンで使用料を1時間500円も徴収しているだからもう少し何とか改善されないものかとその卓球場のコーチに相談致しましたが、取り合って頂けませんでした😔。

45年前になりますが、大学体育会卓球部の顧問に某大手卓球メーカーの会長のご子息が就任しておりました。たまにその顧問が校内の練習場に自社製の試作品を持ち込み部員達に試させます。その一つが卓球ロボットでした。卓球台のエンドラインの縁に取り付けるロボットでしたが、コントロールも球威もなく使い物になりませんでした。

今後、卓球ロボットはもっと進化して、AIも搭載され正真正銘の「卓球ロボット」になることでしょう。

因に卓球に詳しくないお若い方に「卓球ロボット」の話をすると「卓球ロボット?それってペッパー君みたいなロボットが卓球するんですか?」と疑いの目でご質問されます。

「いえ、卓球のボールが自動的に飛び出して来るバッティングマシンの様なものです。」

「なんだー!卓球ロボットって言うから勘違いするじゃないですか?」とお怒りのご様子。

私の世代では「卓球マシン」と言うより「卓球ロボット」と言う方が呼び慣れています。大学の卓球部の顧問が「卓球ロボット」と商品紹介された影響かもしれません。

しかしロボットと言えば、何でもかんでも鉄腕アトムか鉄人28号の様な人型ロボットと思い込む無知蒙昧な若者達😠。産業用ロボット、工業用ロボット、軍事用ロボット、お掃除ロボット、猫型ロボット、ロボットにも色々あるんです。

そもそも「ロボット」の名称はチェコの小説家が書いた戯曲に登場して、語源はチェコ語で「強制労働」とスロバキア語で「労働」を意味する造語だそうです。つまり人の代わりに作業するために作られたものと言う意味です。詳しくはWikiをご覧願います。

でも卓球ロボットだけ「卓球マシン」とも呼び、「テニスロボット」「ピッチングロボット」と聞かないのはなぜなのでしょう?それを考えると夜が眠れません。

「俺もお前もただ野球をやるためだけに作られたロボットだ。血の代わりに体の中にガソリンが流れているんだ。」カージナルス・オズマ選手談。そうか、野球ロボットはガソリンで動くのか?

現在、時間が少しでもあれば「Y-M-03」で一人黙々と練習に励んでおります。おかげで週4回の練習よりもハードで右手の指がボロボロになって絆創膏だらけです😂。

効果があるのかないのか?上達するのかしないのか?楽しみです。

丹阿弥清次

1955年生まれ。広告デザイン会社退社後、デザイン会社を起業して三十数年。卓球歴は大学以来40年の空白状態。還暦前に再挑戦。しかし奮闘努力の甲斐もなく今日も涙のボールが落ちる。

※批判的なコメントはご容赦願います。