愚痴です。
正月早々、サークルに75歳ぐらいのオヤジが入会してきました。最近はコロナのせいか隣町在住のオヤジと二人だけの練習日も少なくありません。そこに卓球場のオーナー兼コーチから入会希望者を紹介頂き、会員が増えたのは嬉しい限りです。その方はマスターズの試合にいつも参加され、好成績を残されているとのことです。こいつは、春から縁起がいいわいと思ったのも束の間。
いつもの隣町のオヤジと練習していたら、「あなたの振りは大きいから、もう少し小さく振りなさい。」と後から小走りで歩み寄り、私にアドバイスします。その口調は高飛車で高慢な言い方。早速、私は「すみません、このサークルは卓球を楽しむサークルで、会員に教える教室ではないので、アドバイスはご遠慮頂けませんか?」とお願い致しました。私は「上下関係のない、フレンドリーな関係で純粋に卓球を楽しみましょう。」をサークルのモットーにしています。
10分後にその方とフォア打ちの練習を始めました。その方は、急に速い球を打ち返して来て「ほら、振りが大きいから詰まるんだよ。」「……。😓」誰でもラリー中にいきなり速い球を打たれれば詰まります。
隣町のオヤジにはもうコーチ全開モード。「いやいや、それじゃダメ!」「いや、こうしたほうがいい。」「もっと動いて。」😰
さらに隣の卓球台でオーナー兼コーチがマンツーマンで中学生の女の子に指導している最中に、横から入って、その女の子に教え始めました。「あなたはサービスからの戻りが遅過ぎる。もっとこうやって早く戻る!」さらに教えたがりオヤジは女の子に球出しの特訓を始めました。「打って、戻って、打って、戻って、もっと速く!」まるで東洋の魔女達を鍛える大松監督の様(ふっるー)。コーチと中学生の信頼関係もあるでしょうに、俺のアドバイスの方が正しいと言わんばかり。
もう一人の隣町のオヤジは「先生!」なんて呼んでるし。すっかり手なずけられたか?😭
卓球の練習より〜、人に教えるのが好き〜♪(古い)こう言う方はいる場所が違います。お呼びじゃない?お呼びじゃない?(もっと古い)😁
予定の時間より早く練習を切り上げようとした時、隣町のオヤジが寄って来て、「俺ぐらいの歳(69歳)で今更こうじゃねえ、ああじゃねえ、なんて指図されてもよう!」と泣きが入ります。なんだ?手なずけられたんじゃないのかとちょっと安心。オーナー兼コーチに「あの方はどうも内のサークルには合いませんね。」と率直に申し上げたところ、コーチは自分では言いにくいようで、後日、改めて私がその高慢なオヤジと話し合うことになりました。さてどうなることやら。😞
アドバイスをされて喜ぶ方もいるかもしれません。それなら「ちょっと宜しいですか?私、少し気になったんですけど、あなたの場合、振りをもう少し小さくした方がいいと思うんですけど、ちょっと小さくして打ってみませんか?」ぐらい遜って物を宣って頂きたい。(それでも嫌ですが…)
中国人コーチの卓球教室に半年程通っていた時、その中国人コーチに「あなたのフォームは小さいね。もっと大きく引いて、大きく打つ。こう振らきゃダメね(中国語訛り)」とアドバイスされました。許昕(シュシン)の様な大きなフォームを披露してくれました。100人のコーチがいれば100通りの教え方がある。100人の選手がいれば100通りの教え方をしなければならない。高島規郎氏も申しておりました。
戦型も全く違う選手に同じ理論で同じ技術を指導する教えたがりのオヤジが沢山います。「フォアハンドは腕だけではなく右足から左足に重心移動しながら打ちましょう」などとどの本にでも書いていることを得意気に話されます。しかも間違っているし。このような指導なら技術本を一冊暗記すれば翌日から誰でもコーチと名乗れます。だからコーチの指導は自分の経験値だけで指導するのではなく、本や動画、講習会などで勉強することが大事です。お勉強していないコーチが多過ぎます。
私に厳しく指導できるのは杉本コーチだけです(実際は優しい指導)。信頼しているコーチがいるにも拘らず、違う人から違う指導をされると誰でも混乱致します。大半が間違ったアドバイスをしています。しかしむやみに人の意見を遮るのではなく、たまには素直に意見を聞いて、それが正しいと判断すれば参考にしたら良いと思います。
【卓球オヤジの十か条】
- 謙虚に生きましょう
- 威張るのはやめましょう
- 廻りの空気を読みましょう
- 人の話を聞きましょう
- 乞われない限り人に卓球を指導するのはやめましょう
- 人にはそれぞれ戦型が違うことを理解しましょう
- 人のスイング見て、我がスイング直しましょう
- もっと卓球の勉強をしましょう
- 家族から煙たがられるオヤジにならないようにしましょう
- 愚痴らない様にしましょう
三鷹の国際卓球会館を大学の同好会の練習場にしていました。そこで二度程、卓球の神様、荻村伊智朗氏にお会いしました。「荻村さん、打って頂けますか?」と我がサークルの部員がお願いすると快くお相手して頂けました。教えて欲しいとお願いすれば、教えてくれたのでしょうが、ただニコニコと暖かい顔で打ち合ってくれました。ひとたび、指導するモードになれば鬼のようになったと聞きますが、拙く楽しんでいる我がサークルの卓球は荻村氏には微笑ましく映ったのでしょう。あの当時、荻村氏は国際卓球連盟の会長に就任する前だったと思います。