オススメ卓球本──独断と偏見ですが

オススメ卓球本──独断と偏見ですが

書籍

卓球の技術書は戦型により個々のプレイヤーに適した打ち方があり、だから卓球の技術は「自分捜しの旅」だと私は常々考えています。自分に合ったラケット、ラバー等の用具を選ぶのも「自分探し」だと思います。弘法筆を選ばず、いえ弘法も筆を選んだはずです。信頼できる技術書もあれば、古めかしい理論を元に編集している技術書も多数あります。出版業、広告業と長年身を置いた経験から申しますと、すべての書物が正しいとは限りません。だから技術書に関しては一人々々が書店に足を運んで手に取って選ぶ、または通販で手当り次第に購入して多読するかどちらかと思います。ここでは技術向上に繋がる本よりも卓球の楽しい世界に浸り、卓球の見聞を広め、喜びを共有できる様な本を独断と偏見でお薦めしようと思います。

「卓球戦術ノート」「続卓球戦術ノート」高島規郎著 卓球王国

こう言う理論書は中身の濃い良い本だと思いますが、一度読んだだけでは頭に残りません。だから私は3回程繰り返し読みました。(頭の良い人は一度で頭に入るのかもしれません)しかしこの本のおかげで卓球を深く追求しようとする考えが生まれました。理屈っぽくなる恐れもありますが。

「ようこそ卓球地獄へ」伊藤条太著 卓球王国

最近テレビや講演会などでご活躍の伊藤条太氏、卓球王国のコラム「奇天烈逆も〜ション」から単行本化されています。続編に「卓球天国の扉」を上梓。私は電車の中で読んで、笑いが漏れてしまいました。卓球を趣味にするならこれくらい余裕を持たなければいかんな、と反省いたしました。

「ピン本」立川竜介 総和社

初版は2000年。コラムニスト立川竜介氏著、隠れ卓球歴20年、と紹介されているから、続けていたら40年のベテランになっているはずです。愉快な自虐ネタが満載ですが、たまに真面目に「段級審査基準一覧表」や巻末に「卓球ミニ辞典」まで載っています。「卓球氷河期」の時代を生き抜いてきた著者の辛い経験は私も同様に味わってきたので共感いたしました。ネットでも見つかりにくい古本かもしれません。

「ピンポンさん」城島充 講談社

私は大学の1年で体育会の卓球部を辞め、2年の頃から卓球同好会に入部しました。その時の練習場が三鷹の下連雀にある荻村氏が経営する国際卓球会館(現ITS三鷹卓球クラブ)でした。当時は平屋の木造建てで番台に小母さん(荻村氏のお母さん?)が座り、入口には犬(イチ?)がいました。二度ほど荻村大先生にお会いしましたが、緊張してお話しもできませんでした。数年前、40年振りに国際卓球会館に伺いました(下の写真、現ITS三鷹卓球クラブ)。読後の感想、常人ではあり得ない荻村氏の卓球に対する思い入れに感銘を受けました。

「卓球観戦の極意」宮﨑義仁 ポプラ社

先に紹介した「ピン本」は20年前の出版された本で、まだ著者立川氏は暗い卓球を引きずっていましたが、この本の著者宮﨑氏は現在、卓球は恥じることのない立派なスポーツだと言い切っています。1コラムニストと卓球協会理事の立場の違いでしょうか?卓球を知らない人も卓球に精通している方も楽しく読めて、さらに卓球に興味が湧くと思える本です。

「理系なテニス」田中信弥/松尾 衛著 東邦出版

「物理で証明!9割の人が間違えている“常識”」なんてサブタイトルを見るとついこの本に手が伸びてしまいました。「ラケットの加速は体幹の回転運動から生まれる/沈み込むとうまく打てる不思議」こんな見出しズルい。つい衝動に駆られて購入。卓球でなくテニスの理論書ですが、卓球に大いに通じるものがあり勉強になりました。私の友人でテニス愛好家と雑談していると、最近の「テニス」と「卓球」の技術は共通点が多いと感じます。卓球をテニス目線で捉えると新しい発想が生まれるかもしれません。

※それでもこの技術書なら価値有りと言うものを紹介します。

■「中国卓球の秘密」監修 偉関晴光 卓球王国

中国の技術名は日本と違って細分化していることに驚きです。例えば日本では「ブロック」をひとつの言葉でまとめていますが、中国では「貼」(ループドライブに対するブロック)、「抹」(上回転を加えるブロック)、「切」(カットブロック)、「吸」(ストップブロック)、「擠」(横回転ブロック)と技術名が細かく分かれています。「拉下旋球」(ラァシァシュアンチウ)とは対下回転ドライブのこと。「拉」は引っ張るの意味でドライブのこと、「下旋球」は下回転のこと。何となく意味が分かります。中国卓球に興味ある方はどうぞ。回鍋肉、青椒肉絲ー。

「DVDで上達!卓球」監修 宮﨑義仁 ナツメ社

最近読んだ技術書の中では近年の技術を追求していると思います。各ページに「宮﨑義仁の卓球IQを高めるアドバイス」と銘打った赤枠のコラムに納得し、勉強になりました。

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丹阿弥清次

1955年生まれ。広告デザイン会社退社後、デザイン会社を起業して三十数年。卓球歴は大学以来40年の空白状態。還暦前に再挑戦。しかし奮闘努力の甲斐もなく今日も涙のボールが落ちる。

※批判的なコメントはご容赦願います。