自滅の刃

自滅の刃

2022年8月9日

4か月前、糖尿病の定期健診で「ヘモグロビンA1の値がとても低いので一度飲み薬をやめてみましょう。」と担当医に言われ断薬致しました。1か月前、また検査すると数値が跳ね上がっておりました。只今、自滅せぬようカロリーを抑え、甘いものは完全に断っております。😢

【自滅】

1.自分の行動が原因となって自分が滅びること
2.自然に滅びること

サッカーならオウンゴール、野球なら押し出しのフォアボールというところでしょうか?

ではネット型スポーツのテニス、バドミントン、卓球の「自滅」って何でしょう?以下私の私見です。

これらの競技はシングルスかダブルスの競技でミスも個人の責任の比重が大です。個人の技量によって勝敗が左右されます。だからトップランキングの選手でもミスが続くと「石川佳純、自滅」なんて書かれてしまいます。サーブミスならまだしもレシーブミスなぞ果たして「自滅」と呼べるのでしょうか?
私は若い方のYGサーブなんて回転が分からなくて返球できません。

卓球の場合、守備型の選手がツッツキやショートのミスを繰り返して負けたとしても「自滅型」とは余り呼ばれません。やはり攻撃型の選手がドライブやスマッシュ等の攻撃的な技術を使って、しかも相手が仕掛けることなく、勝手に失点して敗北してしまうパターンを「自滅型」と私の周りでは呼んでいます。そして私はそう呼ばれています。

また攻撃されて時間的余裕がない時のミスは大目に見ても、余裕がありチャンスボールなのに空振りしたり、角当たりしたりして、ミスってしまうのも「自滅型」と呼ばれます。

高校時代、卓球部の先輩から自滅型の私は「球を大事にしていない。繋げて打ちなさい」と言われました。
今でも強打せずにゆっくりした球でミスしないようにと教えるコーチが多いように思えます。杉本コーチもその一人ですが、彼女がゆっくりした球を打ったのを見たことがありません。😅
ミスなくゆっくりした球を打ち、繋げて行き、自分にミスさえなければ勝てるスポーツという理屈は私でも理解できます。そのためには安定した技術力を養うのが重要だと思います。
しかし緩く高い球で返球すればシニアの女性でもここぞとばかりにスマッシュします。速く低い球、遅く高い球を混ぜ、緩急つけて返球すれば得点できると思いますが、緩い球だけではいくらシニア相手でも打ち負けてしまいます。

隣町のサークルの中で一番上手なドライブマン(推定70歳ぐらい)はブチギレの下回転のサービスをドライブで強打します。滅多にツッツキなどしません。ループドライブも使いません。すべてスピードドライブです。偶に劣勢になると後ろに下がりロビングしますが、滅多に下がることはありません。

揉み手をしながらその方の側に寄ってお尋ねしました。
「私は自滅型と言われるのですが、どうすれば宜しいのでしょうか?」と。
「自滅というのは技術力の精度の問題だから精度を上げるしかありませんよ。攻撃してミスが多いから守りに入ってツッツキばかりしていると上手くなりません。だから練習してドライブやスマッシュの精度を上げて行くしかないですよね。精度が高くなれば「自滅型」とは言われなくなりますよ。」納得です。

卓球は力でねじ伏せるスポーツでなく微妙な技術を必要とするスポーツです。
相手を攻撃すれば倒す確率が高くなる反面、自分がミスする確率も高くなる「諸刃の刃」です。だからミスを恐れるあまり攻撃せずにツッツキのラリー合戦になっている選手をよく見かけます。
私は守って相手のミスを誘うより攻撃して得点する方が快感です。

相手コートに球を入れようとするしっかりした意識を持って、下回転の球をドライブで持ち上げようとする選手は、結果ミスしても精度が足りないだけで「自滅」ではないと思います。
しかしブチ切れ下回転の球に対してラケット面をフラットにした水平打法(ムチャ打ち)で、何度も同じミスを繰り返して負けてしまう方は正真正銘の「自滅型」だと思います。
「そりゃ、入らんだろ!」😞つい口から洩れてしまいます。

もう一つ私が「自滅型」と言われる原因は対戦相手にリードされ消極的な戦いになり、フルスイングできていなかったり、恐る恐る手を出してレシーブミスしてしまったり精神的な弱さから自滅してしまうパターンです。もっと士気を高め、「サー!」とか「チョレイ!」とか己を鼓舞して戦ってみます。今後も「自滅型」と呼ばれるかもしれませんが、お迎えが来るまでには「安定した攻撃型の選手だった」と言われたいものです。

対ブロックマン

しかし私が「自滅型ドライブマン」と見透かして、鉄壁のブロックで対抗してくるオヤジがいます。ここ何戦かお相手して負けが込んでいます。

相当、ブロックの練習をしているらしくフォア、バック両サイドをドライブで攻めてもブロックされてしまいます。ドライブはエネルギーを使いスイングしますが、ブロックは最小限のエネルギーでスピードも速く返球されるので私の戻りが遅れ、空振りもしくは打ちミスしてしまいます。相手は私のフォームからどの方向に球が飛んで来るか予測して、私のインパクト時にはすでにラケットを出して待ち構えています。相手をよく見ているのだと感心致します。

杉本コーチに攻略法をお聞きすると「ブロックマンには頂点前で捉えるスピードドライブ、頂点後で捉えるループドライブを混ぜて相手のタイミングを外すと効果的です。」

早速、2種のドライブを混ぜて3球目の練習。翌日そのブロックマンと対戦するもまたもや完敗。

そのブロックマンについてもう少しお話をするとまずその方は下回転の球をドライブするのが苦手で良くネットミスします。本人もドライブに自信がないようで中途半端なスイングになり、またそれが原因でネットミスします。ドライブの弱点を補うためブロック主戦になったようです。
その弱点を突いて相手にドライブを打たせるように仕向けるのが対策だと思いますが、私は攻めて攻めてそのブロックを崩したい。チマチマとツッツキなんかで対戦したくない。

杉本コーチ曰く「勝つためには相手の弱点を突くのは当たり前です。練習試合ならまだしも公式試合ならまず手段を問わず勝つことです。」さすが全日本優勝経験者です。素敵!男らしい!

来週のブロックマンとの試合は「守備型」😞で戦うつもりですが、速い球のツッツキやナックルのツッツキを混ぜ、積極的なツッツキで攻めようと思います。😤

丹阿弥清次

1955年生まれ。広告デザイン会社退社後、デザイン会社を起業して三十数年。卓球歴は大学以来40年の空白状態。還暦前に再挑戦。しかし奮闘努力の甲斐もなく今日も涙のボールが落ちる。

※批判的なコメントはご容赦願います。