一歩動(中高年のフットワーク)

一歩動(中高年のフットワーク)

2021年2月8日

フットワークには、一歩道、二歩動、三歩動、廻り込み、飛びつき、前後の動きなど多種多様な技術があります。こんな時は二歩動で、またこんな時は一歩出して、次に遠い脚を送って三歩動で、こう言う場合は廻り込んで、とか考えながら動くのは年寄りには無理〜。しかし適切なフットワークを行えば無駄な動きをせず、体のバランスも崩れることなく、安定したフォームで打つことができます。

杉本コーチには練習日毎に「もっと動きましょう。」と繰り返しアドバイスを受けます。で、頭を捻っていると「フットワークは考え過ぎずに練習していれば自然に動ける様になります。」とアドバイスされます。年寄りは考えないとただの呆け老人になってしまいます。杉本コーチは小学校の頃より練習してフットワークを身に付けて来たのでしょうが、こちらは余生短くそんなに時間がありません。練習量も大事ですが、理論をまず理解しないと体が言うことを利かないのです。今月の「卓球王国」のコラムに荘則棟の言葉が掲載されていました。「技を学ぶ前に理を学び、理に通じなければその技は精進せず」技術を学ぶ前に知識を学び、知識を生かさなければ習得した技術も世界では通用しないという意味だそうです。なんと素晴らしいお言葉。荘さま〜!(荘則棟氏も今から7年前72歳ですでに鬼籍に入られておられます。)

先週の練習日に「年寄りの私がこれ以上動ける様になるにはどうすれば良いのでしょう?」と杉本コーチに質問致しました。コーチ曰く、「まず一歩動いてみましょう。右側(フォア側)に球が来たら右脚を一歩、左側(バック側)に球が来たら左脚を一歩動かしてみましょう。」超当たり前の様に聞こえます。

早速実践。……うっ、動ける。ランダム練習で何気に動けているではありませんか!「目からウロコ、鼻からタラコ」

私はフットワークを難しく考えていた?どう動いて良いか分からなかった?

結論、「まず一歩、動くべし!」

しかしこの時は何となく動けた気がするのですが、一歩動いた後、自分がどう動いていたのか記憶がありません。右脚を出した後、左脚を寄せていたのか?右脚を出した後、右脚を元の位置に戻していたのか?謎は深まるばかり!ほかの卓球場で練習する日はあったものの、フットワークを余り使わない相手だからどう動いていたのか分かず、また卓球ラビリンスに迷い込んでしまいました。

翌々週のコーチとの練習日を待ちわびて、コーチに一歩動いた後はどう動けば良いのかとお尋ねしました。「一歩動いたら元に位置に戻ってください。それが一歩動の基本です。」

で、アドバイスに従って動きますが、つ、疲れる😖。体力的に一歩戻るのが辛い。そこでコーチに質問。「ある動画で『なるべく動かないで手を伸ばせば球は打てる』とアドバイスされている方もいますが、これは間違っているのでしょうか?」と質問致しました。

「時間的余裕がない場合は手を伸ばして返球しても良いと思います。でも力強い球で返球はできないと思います。力強く打ちたいなら、球の側まで動いて、しっかりタメを作って打ちましょう。」とのことです。そんなことアタリキシャリキノコンコンチキだ、と思われるかもしれませんが私にとっては「目からウロコ、鼻から牛乳」でした。しかし戻りの一歩が難しい。私の感想ですが、踏み出した一歩に体重を乗せてしまうと戻りが遅くなると思いました。あくまでも体の軸をキープした方がいいのでしょう。「意識して練習しているうちに動けます。」とコーチから慰めのお言葉を頂きました。修得が早いか、冥土が早いか。

卓球パドル

Oculus Quest 2の卓球パドルがようやく届きました。三球目、五球目、七球目……今度は間違いなく右利き用です。まず、試打。う〜ん、差して変わりはありません。相変わらずヘタ!これはシェークハンドのグリップだから上手く打てないのかもしれないと思い付き、2日掛けてパドルを改良!ペンホルダーグリップになる様にエポキシパテプラ用で成形しました。見事な出来映え。コンパウンドで磨こうとも思いましたが、自分を止めました。そして改めて試打。う〜、上手くドライブできない!やっぱりどう打っても回転が掛からない。改良も徒労、水の泡。暇なおやじです。笑ってやって下せえ。

丹阿弥清次

1955年生まれ。広告デザイン会社退社後、デザイン会社を起業して三十数年。卓球歴は大学以来40年の空白状態。還暦前に再挑戦。しかし奮闘努力の甲斐もなく今日も涙のボールが落ちる。

※批判的なコメントはご容赦願います。