オバさまは魔女

オバさまは魔女

2020年11月12日
エッセイ

早い球はタイミングが合いやすく、ラケットに当てるだけで返球できますが、遅い球はタイミングが合いにくく、しっかり振らないと球が飛ばずにミスの原因になります。

余りお上手でないオバさまは、常にレシーブをツッツキで返球しようとするので、上回転のボールが飛んで来てもラケット面が上を向いているから球は高く上がってしまいます。その球は意識せずに自然と弱下回転になって、こちらのコートのネット際に落ちて、球はまたオバさまの方に戻って行きます。普通のプレイヤーなら前進回転の早い球で返って来ると予測しますが、オバさまの球は想定外の弱下回転のネット際に落ちる高い球。前に踏み込んで打とうとしますが、タイミングが合いません。ストレスです。対処法をコーチに聞くと、ラケットの向きを見て予測するしかないとのことでした。そのためにも自分の打った球は眺めていてはいけないと言うことでしょう。目線⎯⎯オヤジの一喜一憂

上級者の方と打ち合うと中々得点に結び付きませんが、それでも気持ちよく打てるからストレスは感じません。このオバさま達の遅い球を追いかけていると「卓球」でも「ピンポン」でもなく別のスポーツに感じます。

オバさま達の基本スタンスは、ツッツキが主戦力です。三球目など致しません。ひたすらツッツキで繋げて返球しようとします。ダブルスをオバさま、オジさまと練習試合をしていると延々ツッツキが続くときがあります。「チャンス!スマッシュです」とオバさまに促してもツッツキで返球します。「あの球はスマッシュしましょうね」と言うと「私はスマッシュできないの。」と悪びれずに仰います。

でも皆さん、悪意がありませんから私も苦笑いするしかありません。困った方は、悪意のある底意地の悪いオバさま方です。

車で30分ぐらいの卓球場で半年程、教室に通っていましたが、ここでも良く練習試合がありました。オバさまのサービスを台上すれすれでレシーブした時、「今の球スリーバウンドでしょ?」といきなり猛抗議。「いえ、ツーバウンドですが」と。「スリーバウンドよ。正直に言いなさいよ!」「はい、スリーバウンドです」恐ろしい。練習試合でもここまで熱くなるとは。

またそのオバさまとダブルスの練習試合でペアを組むことになりました。私が打った後に直ぐに下がったのですが、そのオバさまはタイミングが合わず、後に下がりながら打ってきます。「ぶつかる」と思い、その球を左手で掴むと、「今の球打てたのに!なんで取るのよ!」後に下がって来るオバサマの反応の鈍さが原因なのに、文句を言われてしまいました。怖い。

また別の卓球場でもオバさまとダブルスのペアを組むことに。何となく嫌な予感がします。もうオバさま恐怖症です。その方はサウスポーでした。フォア側でドライブを打とうとすると、オバさまが殆ど動かずフォア側の球のすぐ側に立っています。ダブルスのローテーションではなるべくパートナーが視界に入らない様に動くのが基本ですが、オバさまが気になり空振りしてしまいました。その時の一言。「でもサウスポーの人とやると楽でしょ?」「………。」

また「下回転のボールをドライブするのは上手いけど、切れてないボールはみんなオーバーミスするよね。」と私にアドバイス。そんな事言われなくても分かってます。口に出して言いませんでしたが、オバさまもナックルボールをみんなオーバーミスしてますよ。😓人の振り見て我が振り直せ、です。

  • 「サーブが16センチ以上、上がっていませんよ」とアドバイスすると逆ギレするオバさま。
  • 相手のカウントミスを執拗に責め立てるオバさま
  • 市民大会のダブルスの試合中、喧嘩し合う二人のオバさま(それでもペアを解消しない)
  • 「どうしたらボールに威力が出るのか分からない。どうしたらいいの?」なんて聞くから「体の真横で打っているから詰まってしまい威力も出ないし、コントロールも悪いです。もっと体の前で打ってみたら?」とアドバイス。ご本人が何球か試しに打つと「ムリ〜!そんなのできない!」とお怒りのご様子。すみません。余計なことを言いました。
  • 中々癖が直らず悩んでいるオバさまに「家でも少し素振りしてみませんか?」「忙しくてそんな時間ないもん。」「テレビは見ますか?」「テレビは見るけど…」「じゃ、テレビ見ながらラケットに触るだけでもいいんですけど…」「………」無言。

オジさまも問題のある方は多いです。今回オバさまだけを取り上げてすみませんでした。40年振りに卓球に復帰したら自分も廻りも歳を取り、世界は浦島太郎状態で、オジさまオバさまと付き合う環境になっていたことに戸惑っています。40年前は若い女子卓球選手しか知らなかったわけで。当たり前のことですが。年配になると自分の考えは、今までもこれからも正しいものだと信じていたいから頑固になるのでしょうか?せめて卓球は人生の多くの経験を生かして広い心で楽しみたいものです。

人とのコミュニケーションを大切にして、ルール、マナーを守り、優しい心を持ち、至誠一貫の精神で卓球道を邁進して参ります。

あー、しかしこれからも恐ろしい体験をすることになるのでしょうか。😱

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丹阿弥清次

1955年生まれ。広告デザイン会社退社後、デザイン会社を起業して三十数年。卓球歴は大学以来40年の空白状態。還暦前に再挑戦。しかし奮闘努力の甲斐もなく今日も涙のボールが落ちる。

※批判的なコメントはご容赦願います。