角度打ちは楽ちん。

角度打ちは楽ちん。

2020年7月23日

相手がツッツキでレシーブし、高く上がった球は、力を込めて高い位置でスマッシュすると、ネットを超えずミスすることが頻繁にあります。チャンスボールをミスしてしまうとショックが大きくその後の試合の流れも変わってしまいます。

下回転を持ち上げるためにドライブをかけて返球しようとしても、高い位置で打つドライブは力も入らず、詰まり気味になるとさらにミスしてしまう確率が大きくなります。

若い選手なら力でねじ込む様にして、スマッシュを決めることができるのでしょうが、非力な中高年の方は相手の下回転のスピードにラケットスピードが負けてしまいます。

そこで、ドライブで持ち上げようとせず、楽に相手コートに入れるには「角度打ち」の技術が必要になります。

角度打ちは相手の回転により角度を調節しなければならないので、技術的に難しく、余りお薦めしないという意見をよく聞きます。高い球でも細心の注意を払い、回転量を見極め、(これが難しい。練習量で養うしかない様です。)適切な角度でネットを越えたいものです。

その手順をご紹介します。(以下、杉本コーチの指導です。)

ラケットをやや上に向けて、相手の下回転の球をラケットの上に乗せ、一拍置いてからスイングします。早く振り過ぎると自領コートに球が落ちてしまうので、ラケットに引っ掛けてからスイングする意識を持ちます。ラケットをワイパーの様にコンパクトに振ります。またドアノブを廻す様に前腕を回転(回内)させラケットヘッドを廻します。やはりこの時も球の丸みに沿わせる様にしてスイングします。

また注意する点は、下回転の高い球に対しては前に踏み込みながら打ちますが、上回転の高い球は伸びてくるので踏み込まず、球を待ち構える様にして打ちます。踏み込んでしまうと詰まってしまいミスが多くなります。下回転も踏み込んで、詰まり気味で打つとネットを越えません。球を引き付けすぎず、体の前で打ちます。高校時代、どんな球も「踏み込め!踏み込め!」と指導された覚えがあります。😭

また角度打ちは低いボールに対しても応用できます。ラケットはやや上向きですがフラットに球が当たるのでドライブや8の字打法より楽で威力が出ます。

またフリックにも応用ができます。球を頂点前で捉え、ラケット面を上向きにしてワイパーの様に振ります。

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試行錯誤の中ペングリップ

日ペンから中ペンのラケットを変えた違和感は、ラケットの重さよりグリップでした。中ペンは日ペンの様に人差し指を引っかける様なグリップではないので、ラケットをしっかり掴んでいるホールド感がありません。強打するとラケットがどこかに飛んで行ってしまいそうな恐怖感があります。「鷲掴み」と呼ばれる人差し指と親指を離したグリップを試してみましたが、これもやはり不安定。人差し指をグリップの角で支え、親指を浅く入れるグリップも安定しませんでした。

深く親指を入れ、人差し指も親指にくっつくぐらいしっかり握り込む、そして裏面は中指、薬指、小指を真っ直ぐ伸ばして固定する、このような握り方に落ち着きました。(許昕のグリップではなく王皓のグリップ)裏面打法を振って面がブレない様にするにはこの握り方が一番しっくり来ました。

丹阿弥清次

1955年生まれ。広告デザイン会社退社後、デザイン会社を起業して三十数年。卓球歴は大学以来40年の空白状態。還暦前に再挑戦。しかし奮闘努力の甲斐もなく今日も涙のボールが落ちる。

※批判的なコメントはご容赦願います。